ANAスーパーフライヤーズを23年使った自分が、やめるかついに本気で考えた話

ANAスーパーフライヤーズを23年使った自分が、やめるかついに本気で考えた話 ソロ活男子のちょっといい時間

自分がANAのプラチナ会員になり、「永遠のステイタス」を手に入れたのは2003年だった。
その時のANAスーパーフライヤーズカード(SFC)の案内が、今も手元に残っている。

そこにはこう書かれている。

永遠のステイタスを
選ばれたお客様だけにご案内
ANAスーパーフライヤーズ

当時は、この言葉に疑いはなかった。
むしろ、その通りだと思っていた。

ただ、23年使ってきた今、その「永遠」という言葉をそのまま受け取ることはできない。
特典は少しずつ形を変え、気づけば“当たり前”だと思っていた価値も静かに削られてきた。

そして今回、その変化が一段階進んだ。

正直に言えば、今回の改定がきっかけで考えたわけではない。
「そろそろやめてもいいかもしれない」
そう何年も考えていたところに、たまたまこの発表が重なっただけだ。

(最初の写真は2003年当時のパンフレットから抜粋)

スーパーフライヤーズが“明確に得だった時代”(2003年ごろ)

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「超割」で取得したステイタス

2003年。当時の自分は「日本全国どこでも1万円」という「超割」を使って、いわゆる“修行”のフライトを重ねてプラチナ会員になった。

今と違って、同じようなことをしている人は多くなく、航空券も比較的取りやすかった。
移動だけでなく、各地で食事や宿泊を楽しみながら回っていたので、修行そのものが苦痛だった記憶はない。

(最初は2003年当時のパンフレットから抜粋)

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ビジネスクラスで欧米往復で元が取れる

そして、その“無駄に見えるフライト代”は、後から十分に回収できた。

当時は、8万円前後で購入したヨーロッパやアメリカ行きの航空券に、プラチナ会員とSFC会員でもらえる計8枚のアップグレード券を使い、フルフラットのビジネスクラスで往復できた。ラウンジも利用できる。


少なくとも自分の中では、「元は取れている」とはっきり言える状態だった。

スーパーフライヤーズは、本当に価値のあるものだと疑わなかった時代だった。

(写真は2003年当時のパンフレットから抜粋)

キャセイパシフィック航空で感じたこと

ANAスーパーフライヤーズを23年使った自分が、やめるかついに本気で考えた話

同じ頃、自分はキャセイパシフィック航空のマルコポーロクラブ・ゴールドも数年間維持していた。

その後、転職を機に維持はやめたが、驚いたのはその後だった。
以前のように多く搭乗していなくても、10年にわたって規定外で下位ステータスでの優遇が続いた。

もちろん制度や航空会社が置かれていた環境の違いはあると思う。
それでも、「長く利用してきた顧客との関係をどう扱うか」という点については、強く印象に残っている。

だからこそ、今回のANAの変化には、単なる制度変更以上の違和感を覚えたのかもしれない。

スーパーフライヤーズ特典の変化

ANAスーパーフライヤーズを23年使った自分が、やめるかついに本気で考えた話

アップグレード券・ポイントの変遷と廃止

スーパーフライヤーズの価値が変わり始めたと感じた最初のきっかけは、アップグレード周りの制度変更だった。

アップグレード券はアップグレードポイントに置き換えられ、さらに対象となる運賃も制限されるようになった。

結果として、以前のように国際線でビジネスクラスへアップグレードする使い方は現実的ではなくなり、自分の場合は国内線のプレミアムクラスやANAコインへの交換に使う程度になっていった。
(ANAにこだわらなければ、対象のエコノミー運賃で他社の格安ビジネスが購入できるので)

そのアップグレードポイントも、2026年度で廃止される。

ラウンジへのこだわり!?

ラウンジについても、もちろん便利ではあるが、過度な価値は感じていない。
飲み物や軽食(主に国際線)、充電環境などは整っているものの、それ自体を目的にするほどのものではないと感じている。
空港内の一般エリアでも環境は整ってきており、以前ほどの優位性は薄れてきている印象だ。

こうした変化もあり、知人から「スーパーフライヤーズを目指すべきか」と聞かれても、「コスパ的によく考えたほうが・・・」と積極的に勧めることはなかった。

最後まで価値があった「スターアライアンスゴールド」資格

それでも最後まで価値を感じていたのが、スターアライアンス・ゴールドの資格。
海外で他社便を利用する際にも、ラウンジや優先搭乗といった恩恵が受けられる点は、実用的なメリットとして残っていた。

今回(2026年4月)の発表を受けての正直な気持ち

300万円という基準が問題ではない、と感じる

今回、ANAのスーパーフライヤーズ特典維持に、ANAカード/ANA Pay決済額300万円という基準が設定された。
ネット上でも様々な意見が出ているが、自分としても正直悩ましい。

実際のところ、自分はこの300万円という条件自体は満たせているし、ネットで色々裏技的方法を調べれば、やり方次第ではクリアすることもそれほど難しくないと思う。
ただ、問題はそこではない、と感じる。

サービス内容の大幅変更と自分のライフスタイルの変化

セール運賃での座席指定制限や、自分がよく利用していた「今週のトクたびマイル」の先行き不透明など、ここ数年で「ANAをあえて選ぶ理由」が確実に減ってきている。

もっとも、セール運賃や特典航空券の利用が中心の自分のような客が、いわゆる“上得意顧客”ではないという点は理解している。
ただ、それを踏まえたとしても、「あえて選ぶ理由」が薄れているという感覚自体は変わらない。

さらに、円安や運賃高騰もあり、海外に行く頻度自体も以前ほどではなくなった。

国内移動についても、価格や利便性を考えると新幹線や他社便という選択肢が現実的になってきている。

2028年までは様子見・・・

そう考えると、ここ数年感じていた「そろそろSFCは必要ないかもしれない」という感覚を、今回の改定が、強く後押ししたのは間違いない。

ただ、現時点で即座に手放すつもりもない。
2028年4月の制度改正までは様子を見るつもりでいた。

1週間後にANAのメールが

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Screenshot

そんなタイミングで、ANAから一通のメールが届いた。

「次の旅を、よりふさわしい価値へ」
ご利用状況に応じた、新たなサービス提供へ

利用状況に応じて価値が変わる、という考え方自体は理解できなくはない。
ただ、「ふさわしい」という言葉だけは、少し引っかかった。

かつて「永遠のステイタス」として提供されていた制度である以上、その方向性にはどうしても違和感が残る。
サービスは変わるものだとしても、「何を約束していたのか」という点は、もう少し丁寧に扱われるべきではないかと思う。

実際、この制度はこれまでも少しずつ形を変えてきた。
そして今、その価値は「持ち続けるもの」から「選ばれるもの」へと変わりつつある。

そう考えると、自分の中でも「持ち続ける前提のものではない」という感覚は、よりはっきりした。

そろそろ、このステータスとの付き合い方を見直すタイミングなのかもしれない。