サウナに通うようになってから、若い人を中心に「全身ツルツル」が当たり前になってきているのを強く感じます。
サウナの口コミでも、「自分が脱毛しているから、何もしていない人を見るとギョッとする」といった声が普通に出てくる時代。
僕自身は全身ツルツルにしたいわけではありません。ただ、将来、介護を受ける側になったときに、少しでも他人の負担を減らしたい。その意味で、Oライン(肛門まわり)だけは、いつか脱毛しておこうと前から考えていました。
年齢的に白髪が混じり始めてもおかしくないタイミング。
「今が最後のチャンスかもしれない」と思っていたときに、お客様から医療脱毛のサロンを紹介していただき、思い切って通ってみることにしました。
この記事は「ソロ活男子のちょっといい時間」シリーズの Vol.7 です。
1 なぜ医療脱毛なのか
クラトームを開業する前、タイでの修行期間にワックス脱毛を含むいくつかの関連技術を学んでいました。
当時から、特に男性向けでも一定の脱毛ニーズがあることは理解していましたし、やろうと思えばサロンのメニューに加えることもできました。
(今でこそ男性脱毛は珍しくありませんが、当時はさらに需要・供給ともに少なく、情報も限られていました。)
また、毎年視察している業界の展示会「Beauty World」でも、光脱毛機器の体験や説明を受けたことが何度もあります。
技術面・市場性・機器の進化、そのどれを見ても、男性向けに導入する理由は十分ありました。
それでも最終的には、光脱毛を含む“サロン脱毛全般”をメニュー化しないと決めました。
理由は明確です。
1|サロン脱毛は“肌トラブルのリスク”が施術者の裁量に左右されやすい
光脱毛は“痛みが少なく安全”とよく言われます。
でも実際は、
・出力設定
・肌質や毛質の判断
・黒ずみ・炎症の有無
・日焼け履歴
など、かなり施術者の判断に依存します。
間違った出力で照射すると、
・火傷
・乾燥悪化
・色素沈着
・肌荒れ
こうした“軽く見られがちだけど厄介なトラブル”が普通に起きます。
リラクゼーション中心のサロンで、そこまで専門的なリスク管理を行うべきか?
これは自分の中で大きな疑問でした。
2|医療行為との境界が曖昧で、責任を持てるレベルが限界
脱毛はどうしても “肌の生理機能に直接作用する行為” であり、
美容行為でありながら、医療行為と扱うべき領域の境界が曖昧です。
想定される皮膚トラブルとしては、例えば、
・照射後の炎症・腫れ・赤み
・火傷や色素沈着
・ニキビ化・毛嚢炎
・痛みや違和感の長期化
腕や脚のような“見える場所”なら、
わずかな色素沈着や火傷跡でも生活の質に直結します。
顔周りならなおさらです。
こうしたトラブルは、そもそも “医療機関でしか適切な処置ができない” ケースが多い。
医療機関ではない当店では、
これらの対応ができず、お客様に十分なサポートも提供できません。
この現実を踏まえると、
「プロとして軽い気持ちで提供すべき領域ではない」
という判断に至りました。
3|医療脱毛のほうが“根本効果”も“トラブル対応”も圧倒的に上
これは体験者としても施術者としても明確。
効果:光脱毛 <<< 医療レーザー
施術回数:光は多い/医療は少ない
施術者の知識:医療従事者
トラブル対応:その場で処置可能
“脱毛したい理由”が明確な人ほど、
医療に勝てる選択肢は正直ありません。
だから自分が脱毛を受けると決めたとき、
医療脱毛以外の選択肢は最初からなかった。
その反面、だからこそ「どこなら安心して任せられるか?」というのがハードルになり、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
そんな時、お客様から「ここは良かったですよ」と紹介を受けたのが今回のサロン。
その一言でようやく重い腰が上がり、予約を入れました。
2 予約と事前準備
1 初回予約
初回予約は、お客様に紹介していただいた医療脱毛クリニックの公式サイトから行いました。予約後、確認の電話があり、事前の注意事項を簡単に説明してもらいました。
その際、自分の身体の状況や既往歴についてお伝えしたのですが、対応してくれたのは事務スタッフの方だったようで、医療的な知識があまりないように感じました。
質問の意図が十分に伝わっていないようで、ここは少し不安要素ではありました。
とはいえ、予約窓口の段階では事務スタッフが対応するのは一般的な流れ。
最終的な判断や詳細な相談は当日の医療スタッフとのカウンセリングで行うことになります。
この点も含めて、初回は「まず一度行って確かめてみる」というスタンスで臨みました。
2 事前準備

まだ予備知識が全くなかったタイでの修行時代、先生から
「hiro、明日はワックスの授業があるから、毛を剃ってきてね」
と言われて、
「ワックスって車に塗るやつ??」
「なんで毛を剃るの???」
と本気で思っていた頃をふと思い出しました。
今回も同じく、前日までに O ラインを剃っておくようにとの説明があり、自分で処理することに。
ただ、当然ですが 部位が部位だけに、剃り残しの確認が本当に難しい。
手探りで触ってみたり、スマホで撮影して角度を変えてみたり(これがまた難しい…)。
なんとか「これぐらいなら大丈夫だろう」というところまで整えましたが、
正直、セルフ処理のハードルは高いと改めて実感しました。
3 初めてのOライン医療脱毛当日
1 受付
予約時間の 15 分前にクリニックへ到着し、受付を済ませました。
全体として予約制度はきちんとしていて、待ち時間がほとんどなかったのは良い点でした。
気になったのは、予約時の電話で伝えていた内容を、
待合室で他の来院者がいる前で、再度こちらから説明しなければならなかったこと。
施術とは直接関係のない服薬のことを聞かれたのですが、
受付スタッフの方は医療的な部分までは把握されていないようで、
そのあたりはやや行き違いを感じました。
2 診察
初回だけ、ドクターによる問診がありました。
とはいえ、大がかりなものではなく、事前に伝えていた服薬や体調の確認、
肌の状態をざっと見てもらう程度の、比較的簡単なチェックでした。
時間にして数分ほど。
特に問題がなければ、そのまま施術へ進む流れのようです。
3 いよいよ脱毛へ

いよいよ施術の時間です。
今回は O ラインだけだったので、下だけ脱いでベッドにうつ伏せになり、自分でタオルをかけて待ちます。
担当してくれたのは男性の施術者(看護師さんだと思います)。
まずは鼻から吸うタイプの笑気麻酔をセットしてくれました。
自分は痛みに弱いので、今回はオプションで笑気麻酔をお願いしていました。
続いて、前日に処理した剃毛のチェック。
自分では確認が難しい部位なので少し不安でしたが、問題なくできていたようです。
その後、脱毛機を当てていくのですが——
「あ、少し熱いかな?」という程度で、痛みはほぼゼロ。
しかも O ラインは施術範囲が狭いので、照射自体は 1 分ほどで終了。
正直、あまりにもすぐ終わってしまい、拍子抜けしたくらいでした。
恥ずかしさもほとんどなく、「これなら続けられそうだな」というのが率直な感想です。
4 ちょっとした誤算・・・
施術が終わったあと、「今日は入浴やサウナなど、体を温める行為は控えてくださいね」との注意がありました。
——完全に忘れていました。
自分、休みの火曜日の午前中に予約を入れ、このあとそのままサウナに行くつもりだったんです。
当然ながら、施術直後のサウナは NG。
「しまった…」という感じで、その日の予定はあっさり変更に。
ということで、2 回目以降は サウナに響かない月曜日の朝 に予約を入れることにしました。
5 お会計
すべて終われば、そのままお会計へ。
自分が通ったクリニックでは、O ラインのみで約 9,000 円でした。
(笑気麻酔は別料金で2000円くらい)
ここは 都度払いで、まとまったコース契約をしなくてもいい という点も安心材料でした。
脱毛は高額なセット契約を勧められるイメージがありますが、
必要なときに必要な分だけ受けられるのは、気持ち的にも楽です。
また、その場で次回予約をすると割引が適用されるとのことで、
2 か月後の予約を入れてから退出しました。
6 1回目の効果のほどは・・・
施術後は、腫れやヒリつきといったトラブルもなく、問題なく終わりました。
痛みがなかったので、その点はまず安心。
ただ、部位が部位だけに、“どのくらい効果があったのか”を自分では判断しにくいというのが正直なところです。
O ラインは自分で直接確認しづらいので、1 回目で明確な変化を実感するのは難しいと思います。
一般的には、医療脱毛は数回続けると徐々に効果が出てくる とされているので、
今回はひとまず様子を見ることにしました。
4 2回目以降の医療脱毛
1 2ヶ月おきに脱毛
毛周期に合わせると効果的とのことで、この後も2か月おきに同じクリニックで施術を受けました。
前日の夜に剃毛処理をするのは1回目と同じですが、
2回目前の時点で、明らかに毛量が減っている感覚がありました。
このとき、初めて「1回目でも効果はあったんだな」と実感。
その後も 3 回目、4 回目と進むにつれて、
毎回少しずつ毛量が減っていくのが分かり、
“積み重ねていく脱毛”の実感がより強くなりました。
2 一度だけ
1 回目は痛みが心配で笑気麻酔をお願いしましたが、実際にはほとんど痛みもなく、施術時間も非常に短かったため、2 回目以降は麻酔なしで受けることにしました。
基本的にはどの回も問題なく、痛みもありませんでしたが、
一度だけ、照射のペースが早めの施術者の方がおられ、
熱が十分に引く前の箇所に続けて照射された際に、
「少し熱い」と感じる場面がありました。
やけどには至らず、その後のトラブルもありませんでしたが、
回によって施術のペースに差があるのは感じました。
3 5回で終了
2か月ごとに施術を続け、計 5 回受けました。
5 回目の終了時に施術者の方から
「今後は 2 か月ペースでなくても、気になったときで大丈夫ですよ」
との説明があり、ひとまず一区切りのタイミングのようでした。
実際、5 回目前日の剃毛時点で ほとんど毛がない状態 に思えたため、
自分としても「もうここで終了でいいかな」と判断し、そこでいったん終了しています。
途中で肌荒れなどのトラブルもなく、
安心して受けられた という点では満足しています。
5 次はヒゲの医療脱毛

1 なぜヒゲ脱毛?
O ラインの脱毛を 5 回終えて半年ほど経った頃、
次はヒゲ脱毛に挑戦してみることにしました。
自分はヒゲが濃く、朝に電気シェーバーで深ぞりしても、
夕方にはもうジョリジョリしてしまいます。
「いつか髭を伸ばしたくなる日が来るかもしれない」という思いもありましたが、
それ以上に、
・毎日の髭剃りにかかる時間
・シェーバーの替え刃・本体更新のコスト
・仕事柄、少しでも若く清潔に見える状態を保ちたいこと
を考えると、ヒゲ脱毛はやったほうがいいという結論に至りました。
事前に調べると、O ラインよりも痛みが強いという話が多く、
正直少し不安もありましたが、再びクリニックへ向かうことにしました。
2 今度は女性の施術者
O ラインのときと同じように事前予約をして、朝に髭を剃ってクリニックへ。
軽い診察を経て、服を着たまま仰向けになり、アイガードを装着して施術が始まります。
今回は 女性の施術者 の方でした。
ヒゲ脱毛の痛みは、事前に聞いていたとおり
「輪ゴムで弾かれるような」鋭い痛み。
O ラインよりも明らかに痛みが強く、しかも 施術時間も 5 分ほどと長め。
毛根の密度や深さが全く違うので、これは仕方がなさそうです。
もし耐えられない場合は、別途麻酔クリームを購入して使えるとの説明もありましたが、
初回はそのまま挑戦。
途中、半分放心状態になりながらも、なんとか最後まで耐えました。
次回以降もクリームなしでいけるかどうかは…微妙なところです。
ただ、その日の夕方には「ジョリジョリ感」が明らかに軽減されており、
効果は確かに感じられました。
とはいえ、髭剃り不要レベルまで薄くするには
20〜30 回ほど通うのが一般的とのこと。
自分はどこまでやるか…少し迷いどころです。
6|まとめ:Oライン脱毛とヒゲ脱毛を終えて
今回、O ラインの医療脱毛を 5 回、ヒゲ脱毛を1回受けてみて、
結論としては「やってよかった」というのが正直なところです。
Oライン
・痛みほぼなし
・恥ずかしさもほとんどなし
・肌トラブルもなし
5 回でかなり満足できる状態に
「施術時間が1分」というのも想像以上でした。
ヒゲ脱毛
・痛みはOラインの比にならない(輪ゴムの弾き+深い熱さ)
・女性施術者でも特に気にならず
・初回から夕方のジョリジョリ感が軽減
ただし 20〜30 回は覚悟が必要
生活面のメリットを考えると、続ける価値はあると感じています。
結局どう感じたか
医療脱毛は、サロン脱毛に比べて
効果の実感が早く、少ない回数で済む
という点が大きいと思いました。
そして、“都度払いで必要な分だけ受けられる”のは気持ちが楽。
仕事柄、清潔感を保ちたいというのもありますが、
単純に生活の快適さが全然違ってくるので、
もっと早くやっておけばよかった…というのが本音です。
このブログについて

仕事柄、さまざまな年代や職種の方とお話をする機会があります。
それは僕にとって、楽しくてやりがいや生きがいを感じられる、大切な時間です。
でもその反動か、プライベートでは、
誰とも話さず、何も考えず、「無」になれる時間が恋しくなります。
もちろん誰かと過ごす楽しさも知っているけれど、
今の自分にとっては、
ひとり気ままに、気の赴くままに過ごすひとときが、
いちばん贅沢に感じるのです。
このブログでは、そんな僕自身の視点から、
ひとり時間を心地よく過ごせる場所や、
ちょっと上質な楽しみ方を気ままに綴っていこうと思います。
同じように「ひとりの時間」が好きな方に、
ほんの少しだけ楽しんでもらえたら幸いです。
次回は、冬の北海道のサウナのお話をお届けする予定です。
(公開は12月中旬を予定しています)







